想いは35年以上に遡ります。
僕たちは当時、ナイロンラインの限界を感じていて、強度の強い釣り糸を探していました。試行錯誤、様々にテストをして行き着いたのがこの撚り糸、グデブロッド社の「G-6ダグロン」でした。PEラインのはしりの様な物だったと思います。
元々はトローリングラインだったようですが、当時はフライのバッキングラインとして人気だったようで、僕たちはフライの専門店でこのラインを購入し、ルアー釣りに使用していました。とても高価な物でしたが、アブ社のリールに巻くと、それはナイロンラインにはない雰囲気で、心を躍らせました。
今となってはグデブロッド社自体もなくなってしまい、この「G-6ダグロン」の様なラインを探していました。25年くらい前までは少し似た物はありましたが、それも姿を消してしまいました。
アブ社のリールに巻いた、あの格好良さが忘れられず、何とか形にしようと製品化を模索しました。携わってくれた関係者に助けられ、第一弾のWhite and Blueラインが完成しました。最初に製作したのは10年くらい前になります。それは雷魚釣りなどで使用する6号から10号でした。
今回、新素材のスーパーPEを新たに使用することもあり、トラウト用での製品化をようやく実現できました。これを懐かしく思う方、新鮮に思う方、それぞれだと思います。
この雰囲気を少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
水色と白色の編み込みライン、グデブロッド社「G-6ダグロン」。ラインの巻いてあるドラムシールもシンプルで格好良い。LC Streamerは水色の部分が少し濃い